雪洞泊、してきました!

行ってきました!

2023年12月6日(水)

篠原果鈴

雪洞泊、してきました!

雪の中で寝られるって、皆さんご存じでしたか??
その名の通り、雪に掘った穴の中で一晩を明かします!

雪の中で寝るってどういうこと…?
寒くないの…?
崩れたりしないの?

あまり聞きなれないワードに疑問がたくさん出てくると思います。

雪の中で寝ると聞くと極寒なのでは…?と思いきや、風が防げるので意外と寒くないんです!

この記事では昨年のツアーの様子を交えて私、妙高のガイド養成学校でガイド資格を取り、ツアーでガイディングをさせて頂いております篠原かりんが雪洞泊ツアーをご紹介します!

昨年は赤倉と谷川の二カ所でツアーを催行しました。
どちらも豪雪で有名な場所です。
雪洞はもちろん行くがないと掘れないので積雪が1.5m以上あるところでないと難しいのですが、ツアーではこういった豪雪地帯に行くので出発地点から20・30分ほど歩いたところで雪洞を掘ることができます。
数十分しか登らないので体力が心配な方でも大丈夫!
雪のアクティビティを楽しんでいただく事ができます。

雪洞の大きさはさまざまです。
2.3人用の小さいものから、5.6人用の大きなものまで場合によって使い分けます。
大きさによって掘っていくときの行程が少し変わってくるんです!
昨年の2ツアーでは、赤倉の時は2.3人用の小さめの雪洞、谷川では5.6人用の大きな雪洞を掘りました!

まずは赤倉!

雪洞泊地まで森の中を30分ほど歩いていき、ひらけたところに出たら踏み固めて整地していきます。

避難用のテントを張ったらいよいよ雪洞を掘る場所へ!
積雪の量を測り、雪洞の間隔や掘方をレクチャーしてもらいます。

菅野ガイドが分かりやすい説明プリントを下さりました!

プローブという棒を雪にさして積雪量を測っています

堀始めはこんな感じ

雪を掘って掻き出して

結構身体を使います!

そして手が空いている人たちはテーブル作りへ

全員で囲める円卓タイプにしました!

皆さんの雪洞の完成が近づいてきたところで作ったテーブルでお夕食の準備!

海鮮のおいしいお鍋を頂きました!

日本海の海の幸がたっぷり♡

いよいよ寝る時間です!
それぞれの雪洞にマットと寝袋を持ち込み寝る準備
雪洞にキャンドルを灯すとより一層素敵な雰囲気になりました!

雪洞の中はとっても静かなので目を閉じたらすぐに眠りに落ちてしまいました。

次の日の朝、昨晩の積雪のおかげでもふもふの新雪を楽しむことができました!

新雪の中を泳いだり!?


雪泳大会ではなんと私が最下位でした…

最後に雪洞を埋めて終了!

雪洞を放置してしまうと、次にここに来た人が踏み抜いてしまったり、スキーで滑ってきた人が転倒してしまう原因になるのでつぶして埋めることがほとんどです。

2日間で赤倉を思う存分楽しむことができました!
私は登山ガイドを養成する妙高の専門学校に通っていたのですが、学生生活を過ごした豪雪の地、3年間の学生生活が懐かしかったです。

菅野ガイド、渋沢ガイド、ありがとうございました!

そして!ここからは谷川での雪洞泊ツアーをご紹介していきます!
谷川の雪洞泊はYamakaraおなじみの梶原ガイド!
この回では5.6人用の大きな雪洞をつくりました。

谷川岳ロープウェイに着いたら今回はロープウェイには乗らずに、西黒尾根の基部を20分ほど登っていきます。

少しひらけたこの場所に決定!
赤倉のツアーでも見かけたこの光景。
積雪の深さを測るこのプローブを用いたテストは雪洞保保るときは必須の作業になります。

今回の雪洞は大きいので二カ所入口を決めて、両端から掘ってゆきつなげる作戦で行きました。

頑張って堀り進めると…

こんにちは!(笑)

反対側からはこんな感じ!

トンネルがつながってからも黙々と頑張りました!

雪洞を作るときのコツの一つは、天井の凹凸をなくしてなめらかな面を作ることです。
天井に凹凸があるとそこから水が垂れてきてしまうので綺麗に整えなければいけません。

大体4時間ほどかけて大きな雪洞の完成。
作り終わるころには皆さんプロになっていました!

中にシートを敷いて、今回は炊事も雪洞の中で行いました。

梶原ガイドお手製の鍋

雪洞の中での宴会は雰囲気相まって最高でした♡

寝るときは今回は横一列で並んで就寝

もこもこしていてかわいかったです笑

次の日、朝からフレンチトーストをいただき素敵な一日のスタートでした!

甘いものを食べた後は運動しなければ!
ということで今回も雪洞を埋めていきます。
大きな雪洞は埋めるのも一苦労でした!

しっかりと雪洞を埋めて、下ってから川沿いのスノーシューを楽しみました。

下山時はザックに入りきらず手持ち袋まで動員(笑)

実はここ、夏場は川が流れているんだそうです!

どちらもそれぞれまた違った味があり、とっても楽しかったです!

雪の季節ならではの楽しいアクティビティ。
しかしこの雪洞泊、雪山登山をやるうえで非常に重要な技術にもなってきます。
どの季節よりもリスクの高まる雪山で、山の中で停滞せざるを得ないとき、緊急時にビバークが必要になった際は雪洞が作れるか否かで生死を分けることもあります。
また、斜面によっては雪崩の危険があったり、雪洞の強度が低ければ崩壊して埋まってしまう危険もあるので、最初はガイドと一緒に正しい知識を習得することをおすすめしています。

本格的な雪遊びをガイドと一緒に!
楽しみましょう!

2024の雪洞泊ツアーはこちら→ https://www.yamakara.com/course/702/detail

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