百名山2座に登頂!金峰山・瑞牆山の岩峰群に会いに行く
百名山2座に登頂!金峰山・瑞牆山の岩峰群に会いに行く
3000m級の山々が初冠雪の迎える10月中旬、奥秩父山塊の名峰である金峰山(標高2,599m)と瑞牆山(標高2,230m)に行ってきました。
2日間で百名山2座に登頂できるツアーです!
ツアー詳細はこちら>>https://www.yamakara.com/course/281/detail
金峰山は、かつては信仰の山としてあがめられた神聖な山です。山頂には「五丈岩」と呼ばれる巨石の御神体があります。
また、瑞牆山はグレーの花崗岩の岩峰群が有名で、特に山頂付近にそびえたつ「大ヤスリ岩」で有名でしょう。
両山とも、巨石がおりなす神秘的な雰囲気を味わうことができる魅力な山です。
初日は渋滞で登山口到着が遅くなったこともあり、ひとまず金峰山小屋をめざします。
ロッククライマーたちのベースキャンプでもある廻り目平キャンプ場をスタートし、林道歩きが始まります。紅葉樹が色づき始め、秋の訪れを感じました。
1時間ほどで登山口に到着。
ここからがいよいよ登りです。といっても、金峰山小屋まではコースタイムでおよそ2時間。
しかもこの登山道、驚くほど歩きやすいのです!
木道になっているわけでも、石段が整備されているわけでもありません。ただ斜度がある程度一定で、道も落ち葉でふかふかになっているので足に負担がありません。お客様からも「歩きやすい!」と喜びの声があがりました。
樹林帯歩きが続きますが、時折木の合間から翌日に登る瑞牆山をのぞむことができます。
大迫力と聞いていた大ヤスリ岩も、金峰山からみるとまだまだ親指くらいの大きさにしかみえません。
そして薄暗くなる前に今夜の宿、金峰山小屋に到着しました。
実はこちらの金峰山小屋が、今回のツアーのもう一つの目玉なのです。
何が目玉かというと、、、
このおしゃれな食事!
チキンステーキとマッシュポテト、そしてメロン・・・カフェみたいな盛り付けです。
そして山小屋とは思えない低価格で提供される数々のお酒!(ペットボトルの水とビールが同じ価格でした。)
チキンステーキを食べ終わると、おかわりはカレーなことにも驚きました。
少し大人な味付けのサラサラとしたカレーは、これだけで3杯は食べたいおいしさです。
山小屋の雰囲気もとてもよく、ストーブを囲んで山談義に花が咲きます。
梶原ガイドが、山でのさまざまな体験談をお客様に披露してくれました。山も海も遊び尽くしている梶原ガイドは、特に沢登りという山の中を流れる川を登っていくアクテビティが得意なそう。「僕は前世は鮭だったんだと思う」と笑いながら、沢登りのエピソードを紹介してくれます。
お酒を片手に語らうひと時は、山小屋泊の醍醐味でもありますね!
翌日の朝食は、中華粥でした。
しっかり出汁がきいたお粥は、早朝の胃に優しく染み渡ります。
お客様もみなさんお代わりされていました。
間も無く日の出という時間に、小屋を出発。この日は10時間ほどの長い山行になります。
まずは小屋から20分ほどの金峰山山頂をめざします。
夜はかなり冷え込んだのか霜がおりていました。その白い霜が朝陽に照らされて、まるで細かな宝石のように輝きます。夜明けのこの数分間は、本当に神秘的な時間です。
そして山頂からは、富士山、南アルプス、八ヶ岳がくっきりと見えました!朝陽をうけて、赤岳がまさに赤く燃えていました。絶景、の一言につきます。
金峰山の山頂から少し下ったところにある五丈岩の前で記念撮影をしたのち、金峰山の影がくっきりと映し出されるなか、瑞牆山に向かって歩き出します。
瑞牆山までは、一度富士見平小屋まで標高差783mも山を下り、そこから再度414mの標高差を登ることになるのです。
金峰山は石楠花の山。今はもちろん咲いていませんが、背の高い石楠花の木が群生する森は見事でした。6月の花のシーズンにぜひ訪れてみたいです。
富士見平小屋から瑞牆山への登りは、金峰山の歩きやすさとは真逆のハードさ!さすがは巨石の山です。大きな岩を鎖をつかって登ったり、よじ登ったり、細い岩の間に体をねじ込んで通ったり……。全身をダイナミックに使って登る必要がありました。
お客様の表情に疲労が見え始めたころ、目の前に美しい花崗岩の巨石が見えてきました。大ヤスリ岩です。圧倒的な存在感に息をのみます。なんとこの岩、ロッククライミングで登れるらしい……。
大ヤスリ岩を通り過ぎ、ようやく山頂に到着!
山頂は広くはないですが大きな岩の上にたっているようで、目が眩むような高度感です。
1日で百名山2座を登頂したお客様もみなさん満足そう。10時間にわたりアップダウンを繰り返すかなりハードな行程でしたが、全員で声をかけあい楽しく完登することができました。
一人だったら金峰山から富士見平小屋に降りてきた時点で、心が折れかけたかもしれません。でも仲間がいてお互い励ましあえば、長いコースも諦めることなく進むことができます。
「Yamakaraでは、バスに乗ればみんなお友達よね!」と一人のお客様がおっしゃっていました。
まさに、初対面であっても山小屋で語り合い、山行では励まし合う、そんなチームワークのよさがyamakaraツアーの魅力ですね。
(添乗員/ライター まつだしなこ)
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